悲しみの隣の
小さな保健室

small infirmary next to sadness

「さようなら」の悲しみや痛み、別れへの不安をひとりぼっちで抱えていませんか?
グリーフケアで、あなたの背をやわらかく優しくさすれるように。

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プロフィール

まみこ

マミコ mamico

グリーフケアアドバイザー / カウンセラー / 講師

新潟市在住、2018年のハロウィンに離婚を経験。
結婚していた際に家族に迎えた「愛猫・愛犬」との3魂暮らし。
好きな食べ物はハイチュウ。

配偶者のうつ病罹患、実家のペットたちの死や愛犬の闘病、自身の離婚問題・病気などの経験から、絶望にある時に支えが必要になることを実感し、グリーフケア(喪失ケア)と出会う。

絶望や悲しみから立ち上がれない時に、「分かろうとしてくれる」ことが暖かい力になった経験から、さまざまな喪失の側でその背をさする手を持ちたいと願うようになる。

失恋・離別・死別・病気やターミナル期に抱える予期不安・ペットロスなど、グリーフケアのエッセンスをベースにした「小さな保健室」活動を行う。

* * *

20代で7年お付き合いした人との破局を経験、その後にいくつかの小さな失恋の後にお付き合いした彼と結婚。
入籍直前に彼が仕事の重圧からうつ病を罹患し退職。希死念慮もあり入院を勧められる状態のため、仕事とサポートで自身のメンタルも不安定になる。

診療内科への付き添い時に不安定さを察した先生から、別室に通されて気遣いの言葉をもらったことで号泣。
同時に、「理解してくれる人がいるだけで頑張る力が持てる」ことを体験した。

* * *

彼のうつ病は1年半で寛解。
子どもには恵まれなかったが、子どものように愛おしい愛猫・愛犬を迎えて幸せいっぱいな生活を送る。

夫婦としての時間を重ね、日常の平凡な幸せを味わう日々。
小さな意見の衝突はあれど、お互いに理解と愛情を深めてきたつもりでしたが、結婚生活5年目で「離婚したい」という突然の申し出に呆然とする。

離婚の申し出が受け入れられず、夫婦問題改善に奔走。
自分を責め、自分を改善する日々が2年ほど続き、ギクシャクしながらも歩み寄ることができ、夫婦として再構築を目指す。

関係が良くなってきたと安堵した矢先に、お付き合いしている女性がいることを告げられ、彼が家を飛び出して別居。
この状況でも離婚を受け入れることができず葛藤していた中で、彼とお付き合いしている女性の間に子どもができたことを知り絶望する。

生きている意味が分からなくなり、フラフラと国道に歩み出たところで我に返り、心療内科を受診。
そこで出会った「羊に似た先生」からかけてもらった言葉や、自分の気持ちを吐露して受け止めてもらえたことで絶望から立ち上がり、引っ越しを経て離婚を決断することができるように。

よく頑張ってきたね。
普通はこんなことされたら耐えられないのに、よくひとりで抱えて耐えてきたね。
本当にすごいことだし、あなたがこれまでずっと頑張ってきたんだからね。
ちゃんと褒めるんだよ。「スゴイ」って、自分のことをうんと褒めるんだよ。

初めての診療で、真っすぐに私を見てかけてもらった言葉は、今でも私の宝物です。

心療内科を受診してすぐに決断できたわけではないし、気持ちは上がったり下がったりと揺れ動きましたが、「分かってくれる人がいる」ことが大きな力の支えとなり自分を取り戻し、平凡で当たり前の「自分の日常」を取り戻して生きることができるようになりました。

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離婚を受け入れられなかった時期に心理学に触れ、夫婦問題解決に関するセミナーを始め心理学講座に参加。
2019年より根本裕幸さんに師事し、カウンセラー活動を開始。

同年、グリーフケアを学ぶため「日本グリーフケア協会」グリーフケア2級を取得。
2021年、グリーフケア検定1級取得。

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愛猫・愛犬との生活が私の日々の支え・喜びであり、彼らとの生活は幸せそのもの。
ですが、猫や犬は人間よりも進みの早い時間を生きているため、いつかくるお別れを予期して不安になる日々。

強く深い絶望から自分を救い出すことができるように、自身がペットロスになった時に自分を立て直す方法が知りたいという動機で、動物医療グリーフケアと出会う。

グリーフケアは「喪失後のケア」ですが、ターミナル期から不安や悲しみを分かってくれる支えを手に出来たら、喪失後も支えと共に回復していく道を歩めるのに…と思っていた中、動物医療グリーフケアでは「ターミナル期からグリーフ介入」することができることを学ぶ。

グリーフ(悲嘆)は、愛する存在を失うことで起きる正常な心の反応であり、それは「予期したとき」にも強い衝撃を持って襲い掛かるもの。
別れを前にしながらサポートし続ける人の気持ちを「分かろうとする環境や場所になりたい」と思う気持ちが強くなり、グリーフケアのエッセンスをベースにした「喪失の側にいる理解者」を目指す事を決意する。

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2023年12月、過去の開腹手術がきっかけの「腸の癒着」による不調だと思っていた腹部の膨満感が、骨盤内の巨大腫瘍であることが分かる。

悪性卵巣腫瘍の可能性を指摘され、それまで漠然としていた「死」が自分の身近に迫ってきたことで取り乱す。

グリーフケアを学び、分かっていた気になっていたものが「自分ごと」ではなかった事に気付くと同時に、この時にも悪性腫瘍と共に共存している方から「今の気持ちを分かってもらう」体験に救われる。

現実は何も変わらなかったとしても、分かろうとしてくれる人がいて「分かり切らないからこそ側にいてくれる」ことがどれだけ力になるかを身をもって体験したことは大きな財産だと思っている。
(2023.3 術後病理検査結果で幸いにも良性腫瘍だと判明)

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生きている間には、さまざまな喪失を体験します。

「たかが失恋」と片付けられてしまう体験であっても、傷が癒えずに何年もその場にうずくまることだってあります。
病気やリストラ、思いがけない環境の変化に順応できずに取り残されたような気持ちになることもあります。

自身の健康の喪失や、夫婦関係の喪失、家族や友人との死別。
愛するペットたちとの別れ。

どんな喪失も、他に誰かと同じものはひとつとして存在しておらず、唯一無二の喪失体験です。

私たちは、グリーフの悲しみから立ち直る力を持っていますが、立ち直るまでに要する時間は人それぞれに異なり、悲しみの底にいるときには容易に自分を見失います。

たった一人でも、その悲しみを聞いて側にいてくれる人がいることはどれだけ心強いでしょう。

願わくば、そのような「柔らかく暖かい保健室」のような存在になりたいと思い、私はここにいます。

哀しむことは、愛すること。
哀しみはあなたの深い愛がそうさせているものですから、どうぞ安心して気持ちを話してください。

あなたが持つ立ち直りの力の側で、私がそっと小さな支えのような存在になれますように。

認定資格 license

▼2021年
日本グリーフケア協会 グリーフケアアドバイザー1級取得
https://www.grief-care.org/
▼2024年
ペットライフグリーフケアアドバイザー認定(動物医療グリーフケア®)
https://grief-care.net/